研究会1

テーマ:臨床と外国語教育
開講日程:2016年度 秋学期 木曜日5時限
担当教員:國枝孝弘
使用言語:日本語 授業形態:ディスカッション
履修者選抜:【受入予定人数】15人
受入予定人数を超えた場合の選考日程・選考方法:A41枚程度の志望理由書を3月18日(金)までにメール添付で担当教員に送付のこと。
連絡先
研究会Webサイト:http://kunieda.sfc.keio.ac.jp/(当サイト)

概要
 外国語を学ぶ目的はさまざまですが、中でも重要なのは、スキル=言語運用能力を身につける以上に、外国語という異なるものに接触することで、自己の変容という体験が行われるということです。この体験によって、自己を豊かにすることこそ、外国語教育がもたらす大きな歓びでしょう。 そしてその体験は、学習者によってさまざまであるはずです。外国語学習の「方法論」はありますが、それを地道に適応するよりも、個々の学習者にとってかけがえのない体験を意識化する=個別性を認識することこそ、これからの外国語教育に求められていることだと考えています。  この研究会では「学習者によりそうこと」を臨床と名づけ、人々の学習の道程に付き添って、観察し、そして人々の学びの継続の意義の深さを研究することを目指します。 現在研究会を履修している学生の研究テーマは以下の通りです。

・「ハーフ」のアイデンティティと言語意識 ・母語の日本語、外国語としての日本語
・文化規範と日本語
・障害をかかえるこどもたちの教育
・アクティブラーニングの評価基軸について

主要参考文献
大田尭(2013)「大田堯自撰集成. 1, 生きることは学ぶこと : 教育はアート」藤原書店
佐藤学(1995)「学び その死と再生 」太郎次郎社
田中智志(2002)「他者の喪失から感受へ : 近代の教育装置を超えて」勁草書房
田中智志(2012)「教育臨床学 〈生きる〉を学ぶ」高陵社書店
フレイレ、パウロ(1979)「被抑圧者の教育学」亜紀書房

今学期の活動
2017年春学期輪読資料
フランシス・カルトン「異文化間教育とは何か」 (『異文化間教育とは何か』くろしお出版)

2016年春学期輪読資料
佐藤郡衛「臨床という視点からの異文化間教育研究の再考 - 「現場生成型」研究を通して -」 (『異文化間教育 35』2012)
パウロ・フレイレ『被抑圧者の教育学』「第3章 対話-自由の実践としての教育の本質」(亜紀書房)
中島智子「異文化間教育研究とインタビュー法」 (『異文化間教育 35』2012)

輪読
佐藤郡衛「臨床という視点からの異文化間教育研究の再考 - 「現場生成型」研究を通して -」 (『異文化間教育 35』2012)
中野敦「『つながりの実現』を目指した外国語教育の実践 - 駐日韓国文化院世宗学堂『中高生のための韓国語講座2010』 -) (『異文化間教育 35』2012)
横川博一、定藤規弘、吉田晴世編著『外国語運用能力はいかに熟達化するか』(松柏社 2014)(第11章)
竹内理、水本篤編著『外国語教育研究ハンドブック』(松柏社 2014)第IV部 質的研究の基礎と展開
木下康仁『グラウンデッド・セオリー・アプローチー質的実証研究の再生ー』(弘文堂 2012) (第4章 第4節、第5節)

過去の研究成果

卒業制作

2016年度
松浦麻衣子「慶應義塾大学SFC所属のスペイン語初学者の学習目的意識と継続意識に関する質的調査」
山下耕志郎「生成教育がもたらすもの−hippo family clubでの実践例−」

2014年度
藤谷悠「タンデム学習活動の実践・分析・考察 他者との恊働によって開拓される自己と言葉の学び」

2013年度
大迫茉奈「フランス語初学者の為の自律的な学習環境作り~単語学習の事例から~」
木村理香「フランス語学習者のための読解補助・コラム教材制作から考えるフランス語教育」

2012年度
古橋薫「リズム・グループ、イントネーションから学ぶフランス語」

2010年度
伊藤景子「仏語学習者向け ネイティブスピーカーの速度に耳を慣らすためのリスニング教材」

修士論文

2011年度
村田幸治「映像と音声に特化した外国語学習教材の開発と環境の構築」

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